2012年5月29日火曜日

ひとりごとはんの奮闘記…佐高信

在日のこと
辛淑玉
佐高信のこと
「ひとりごとブロブより転載

2010年12月23日木曜日

僕は語ることにする(その6)

送られて来た刺客。
在日の活動家である辛淑玉さん。

この人はしつこかった。
戦いなれていると言うのが雰囲気から伝わる。
最初は僕の文章もろくに見ないで議論をふっかけて来た。
相手を攻撃するスタイルの議論手法を行なう人である。
議論の最中に彼女が見ているのは弱点だけだ。
相手の意見などは聞いていない。
すぐに感じた。

「困った人である」

パワーのある女性はしつこい。
肩がとんがっていた。

「つーん」

この人に変化が見えた時があった。

中学の頃に在日の家庭に呼ばれたことがある。
その時のことを書いた文章を読んだあたりからだ。

同学年の女の子の家に招待された。
その子の家に行くと母親にもてなされた。

お兄さんが帰ってきた時。
いきなり僕に絡みだしたのを覚えている。

「おまえ日本人か」

「なんで日本人がこの家に入るんだ」

「朝鮮高校なめてんじゃねえぞ」

そんなことをいきなり言われた覚えがある。

???

その時に初めて僕は彼女が在日だと知った。
どうりでこの子は他の友達を自宅に呼ばない。
呼べなくなっていたのだ。

お父さんが帰って来た。
僕の顔を見ると怒り出した。
何で日本人がこの家にいるんだ。

怖い顔して睨み付けてくる。

・・・。

彼女のお母さんは強い人で・・

「私が連れて来ていいと言ったの」

はっきりとご主人と向き合った。

後でこのお母さんにいろいろ教えて貰った。
上の兄は韓国籍で娘は日本籍にしたそうである。
そのことが家族の中を分裂させているようだ。

僕の同級生の女の子は・・
こんな状態なので家に日本の友達を呼べない。
どこか暗い部分を感じたのはそのせいかもしれない。

家庭内で民族対立が起きているのだ。

彼女の母親は文化としては朝鮮の文化を大切にする。
日本で生まれ住みこの国が彼女達の母国である。
日本籍を取らないことのがおかしい。
不自然だと考える人だったのだ。

その文章を読んだ辛淑玉さん。

「何で知っているの?」と聞いて来た。
・・・。

「何でって僕の体験を書いただけだ」

「僕の生まれ育った近くには在日が結構いたのだ」

在日自体の中でも揺れていることを僕は知っている。

在日の中で同じような家庭内の問題を抱えている人。
辛淑玉さんの知り合いの中にもいるようである。

僕は障害者の問題に関わり気がついたことがある。
しゃべれる障害者の周りに弱者利権に群がる者が集まる。
一部の特別な障害者の意見が全体の意見のように言う。

「同じである」

在日の問題も同じようなものである。
普通の在日の人は被害者意識なんて無い。
僕は日本の学校で普通に付き合って来たのを覚えている。

その時に被害者のひとことも聞いたことが無い。

朝鮮学校へ行きだすと変わってしまう。
変わった人を何人か僕は経験しているのだ。

民族と言って必要のない対立を起こして来たのだ。

強制連行や従軍慰安婦。
被害者と叫ぶことで優遇制度を引き出して来た。
その流れが普通の人達の意識まで変えてしまった。

同和・沖縄・アイヌ・そして在日。
その周りを見つめると全共闘の者達が運動を支えている。
このネットワークが差別運動を支えているのだ。

では全共闘の者達が弱者利権を行なっているのか?
直接的には違うと思うが黙認をしている。

それぞれの運動の中に悪い奴らが入り込んだのだ。
全共闘の者達は運動を維持する為に・・
見て見ぬふりをする。

それが事実ではないだろうか。

障害者の世界を見ていると同じ事が起きる。
僕に対する悪意のある行動を行なう坊主上がりの男。
この男は僕にそのことを指摘され排除された男である。

その男が東京大学の大学院生に近づいた。
彼は知識を試したい欲望にかられ僕に絡んで来た。
そして思わぬ敗退をしたことがこの坊主と結びつく。

「アホである」

辛淑玉さんと同じ頃。
佐高信さんが来ていた。

「俺のことを言っているのか?」

・・・。

「何のことでしょう」

・・・。

「俺のことを詐欺師呼ばわりしていないか?」

・・・。

かなり頭に血が上った状態で来た。

「顔が怖かった」

僕に悪意を持つ者達から・・
いろいろ吹き込まれて来たのだろう。
しかし・・不思議なくらいみんな騙されて来る。

全共闘や東京大学大学院の名前の力は大きい。

違いますと言っても・・
攻撃慣れしているから相手の話を聞かない。
勝つ議論を身につけると自分のペースに相手を引き込む。
最初から話を聞いていれば確認しただろうに・・

結果この人達はぶざまな醜態をさらすことになる。

佐高信さんは左の言論で活躍していた人である。
厳しい口調で僕を攻めてきたのを覚えている。
一生懸命攻撃したから事実が分かった時。
衝撃だったのだろう。


「やっちまった」と思ったのだろう。

僕の事務所に来ると言った。
罰の悪そうな顔を見せながら言った。

「あんな馬鹿ども好きなようにしていいから・・」

「何で言わないんだよ」

弁明をしながらなぜか僕を責める。

「セコイ」

逃げの手法である。

僕は黙って聞いていた。

( - ゛-) 次も在日の人である。
代表的な人を書くだけでも沢山いる。

2 件のコメント:

  1. おねえはん、よくわかるけど、凄い話やね。

    この人、全共闘いうとるから、近い年代やね。

    不思議な人やね。

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  2. おにいはん、この全共闘はその流れをくむもんたちではないのんか・・・それやったらもっとお若い。

    魂がピュアな感じですね。
    邪心がない。
    邪心がないから邪心のある、おしかける連中は負けるに決まってますやんけ。
    煽られて・・・来てわめく・・・おどす。
    相手にならん。
    しかしあまりの攻勢で身体が硬直した時もあったらしい。
    2010年に書くことに決めたらしい。
    今から2年前。シンスケ辞めるより前。

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