2010年12月17日金曜日

辞任は早く

検事総長辞任へ 立つ鳥跡を濁すべからず2010.12.17 03:16
 大阪地検特捜部による押収資料改竄(かいざん)・犯人隠避事件の責任をとり、大林宏検事総長が辞任する意向を固めた。被告の無実を証明する証拠を検事が改竄し、その犯行を上司が隠すという検察史上最悪の事件である。トップの引責は当然だろう。
 だが、国民の検察不信は大阪地検による一連の事件だけが招いたものではない。「立つ鳥跡を濁さず」である。国民のすべての疑問に答えてから去ってほしい。
 尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件では、海上保安庁が逮捕した中国人船長を那覇地検が処分保留で釈放したままとなっている。捜査が事実上終わっていることは那覇地検も認めている。起訴猶予などの不起訴処分がないままの現状は、「意図的なサボタージュ」と指弾されても仕方がない。
 海上保安庁が撮影した衝突ビデオは、那覇地検の捜査資料として、初公判前の証拠公開を禁じた刑事訴訟法を根拠に非公開とされてきた。中国人船長の釈放と帰国を許して、初公判が実際に訪れるはずはなかった。その不自然さが海上保安官による映像流出事件を誘発したともいえる。
 船長釈放時に那覇地検の次席検事が「わが国国民への影響や今後の日中関係を考慮した」と会見で語った政治判断への越権行為についても、最高検はまったく説明をしていない。
 那覇地検の捜査に対しては、福岡県内の会社役員らが「犯罪構成要件を満たしていながら起訴しないことは司法としての責務を放棄したことになる」などとして那覇検察審査会に不起訴不当の審査開始を申し立てた。
 那覇検審は「不起訴処分が存在しない」としてこの申し立てを却下している。不起訴処分を早く出した上で、検審の場で捜査の再検証がなされるべきだ。
 民主党の小沢一郎元代表に対する東京第5検審の起訴議決も、東京地検の不起訴処分の背景に「政治的配慮があったのではないか」との検察不信が影響した可能性もある。那覇地検の「政治判断」による処分保留を放置したままの現状では否定もしにくいだろう。
 大林検事総長は大阪地検の前特捜部長らが起訴された10月、「失われた国民の信頼を一刻も早く回復することが私に課せられた責務」と語っていた。引責辞任だけでは責務を果たせない。
                              
                                産経新聞より
大阪地検の改竄もさることながら
尖閣の中国人船長を釈放の責任も大きい。
もっと早くに辞任したならば、極左仙谷を追い込めたのにとと思う。
今ごろ辞めて?・・・の思いが強い。
遅きに失した。
次は仙谷あかすり風呂屋のサンスケの番だ。

2 件のコメント:

  1. ベッラ・カンタービレ2010年12月17日 19:58

    大林は疑惑の人物でした。辞めるなら全部明らかにしてから、その通りですね。
    法を護る人が、法を悪用してやりたい放題、反省もなく辞めていくのは卑怯だ!
    きちっと「反省」し、詫びてこそ、責任を感じたことになります。どうしてもっと早く辞めないのか、尖閣の時、辞めてほしかった・・・引き際を誤り、見苦しさを倍増させたのですね。

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  2. ジャンヌさんへ

    サンスケ官房長官から圧力あっても、noと跳ね除けて検察の正義を守らねば・・・唯唯諾々の後辞めてなんになると言いたいですね。アホらしも無い。この程度の見識で総長になるなって云いたいです。何処もかしこも立派な人はいないんですね。
    立派な人を待望します。

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