2011年11月29日火曜日

will紙上の対談記事


田中康夫、稲田朋美「『第3の開国』どころか『壊国』だ」である。TPP(環太平洋パートナーシップ)を扱っている。
聞いたとおり、田中康夫の軽薄ぶりがひどく(予想通りで驚きはないが)、汚物をかき分けながら泳ぐような不快感を覚える。一例だけ挙げておこう。
田中 「途上国にたいしては日本が有利にISD(投資家と国家の紛争)条項を使える」って、早い話が、名誉白人を気取る日本が、上から目線で同じ黄色人種イジメをするって構図。……ドラえもんで言えば、アメリカというジャイアンがいて、「その友だちです」って米つきバッタしてるスネ夫が日本。そしてのび太である途上国を、腰巾着のスネ夫がいじめるのを、よしとするような話。
 こんな男が、文学者を気取って、「なにしろ、“便所の友”で知られる薄っぺらな人生訓の相田みつをだからねえ。一国の宰相としては、せめて武者小路実篤や志賀直哉レベルでとどまって欲しいのに」などと野田首相に訓戒を垂れるさまは、まさに下手な漫画以下だ。
 「日本語が最大の非関税障壁だと言われかねない」と、日本文化が冒されるためTPPに反対という稲田氏が、なぜ、途中で席を蹴らなかったのか、正直、理解に苦しむ。
 TPPの危うさを衝く言論は必要だが、田中のような軽薄人士との対談という形が、稲田氏にとって賢明な選択だったとは到底思えない。
 私の地元選出の、期待の大きい政治家だけに、あえて率直な感想を記しておく。
 なお、次の箇所には一瞬目を疑った。
田中 ……アジアと日本を分断する戦略なんです。TPPは。
稲田 中国を不愉快にしてまで、なぜTPPなんでしょうか。
 TPPに関しては、まさにこれから、交渉の具体的展開に即した、冷静かつ踏み込んだ議論が必要になる。ルール無視の中国共産党が愉快を覚える展開なら、協議は失敗ということだ。
TPPに、可能性とともに危険が潜んでいることは間違いない。稲田氏には、今後とも建設的論議の一翼を担ってもらいたい。



島田先生のおっしゃる通り。
国士稲田を忘れないように。田中康夫では話になるまいに。


稲田 中国を不愉快にしてまで、なぜTPPなんでしょうか。

おっとと~信じられない・・・。
 

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